2018年ワールドカップ決勝を前に、OptaProは大会に大きなインパクトを与える可能性を秘めた選手たちを紹介している。第2回目となる今回は、アヤックスとアルゼンチン代表の左サイドバック、ニコラス・タリアフィコを取り上げる。
ウルグアイ代表FWルーカス・トレイラの分析から始まったこのシリーズは、こちらで読むことができる。
アルゼンチンが攻撃力の強さで知られるのは周知の事実だが、このプロフィールは25歳のアヤックス左サイドバック、ニコラス・タグリアフィコに焦点を当てている。
ここ数シーズン、タグリアファコは安定したプレーを見せており、アルゼンチンのフルバックの層の薄さと相まって、この左サイドバックがワールドカップのキャンペーンに好影響を与える可能性は大いにある。
114試合の出場のうちサブに回ったのは1度だけで、長時間にわたってインテンシティレベルを維持することができる。タグリアフィコは過去3シーズン、アルゼンチン・スーペルリーガで常に出場時間の上位にランクされている。
タグリアフィコは2017年6月のブラジル戦で交代出場し、アルゼンチン代表デビューを果たしたばかりだ。その後、サンパオリ監督のもとで3試合に出場し、直近(本稿執筆時点)ではワールドカップのウォームアップ親善試合のハイチ戦で先発した。
多才なタグリアフィコは、左のセンターバックにも起用されたことがある。
プレースタイル
今年1月にインデペンディエンテからアヤックスに移籍したタグリアフィコは、同じようなスタイルを持つ2つのクラブを渡り歩いたことで、確かに恩恵を受けた。
インデペンディエンテもアヤックスも、そして代表チームも、試合の大半をポゼッションで支配し、流れるようなショートパスで相手を疲れさせる傾向が強いチームだ。
守備第一のメンタリティー
積極的で、前線でのプレーを好むディフェンダーであるタグリアフィコは、相手にできるだけ密着することを好む。ゲームを読むインテリジェンスと先読み力により、今シーズンは90分あたり平均2.6インターセプトを記録し、エールディビジで900分以上プレーしたフルバックとウイングバックの中で2位につけている。インターセプトに失敗した場合は、タイトなポジションをキープし、相手FWを揺さぶり、1試合あたり2.8回のタックルを決めている。
移行期
タグリアフィコの積極的なアプローチをさらに強化し、自分の形を保持するのではなく、ボールをターンオーバーすることを好むタイプの選手であるこの左サイドバックは、ボール奪取数(1試合あたり4.7回)で常にトップクラスにランクされ、トランジションでチームの攻撃を組み立てることを可能にしている。
攻撃的な局面では、ピッチの高い位置を取る傾向がある(タッチ数の大半はミドルサード/アタッキングサードの境界線)。下の図は、今シーズンのアヤックスでのアタッキングサードでのパスマップである。
ワールドカップへのカウントダウン
初戦の対アイスランド戦でサンパオリ監督がどのようなメンバーを選ぶかは、ここ数試合先発しているタグリアフィコがマルコス・ロホやクリスティアン・アンサルディを差し置いて起用されるかどうかが注目される。アルゼンチンに関しては、元インデペンディエンテのマキシミリアーノ・メサや若手のジョバニ・ロ・セルソ、クリスティアン・パボンなど、国際レベルでは経験の浅い選手が多いだけに、フレッシュな顔ぶれが彼らの持つ驚異的な攻撃力とどうリンクするのかが注目される。

